不眠症治療用アプリMedcle(メドクル)」の紹介
当院では、不眠症の治療の選択肢の一つとして、**不眠障害用アプリ「Medcle(メドクル)」**をご案内しています。
Medcleは、スマートフォンを使って取り組む不眠症のためのデジタル治療アプリです。睡眠に関する記録や認知行動療法(CBT-I)の考え方を取り入れたプログラムを通して、睡眠習慣や睡眠に対する考え方を見直し、よりよい睡眠を目指します。
「夜眠れなくて辛いけれど、睡眠薬を飲むのは抵抗がある」
「できるだけ薬に頼らず、自分の力で眠れるようになりたい」
「薬による日中の眠気やだるさを避け、仕事のパフォーマンスを維持したい」
日々忙しくされているビジネスパーソンの方々から、このようなお声を数多く伺います。
「現在、睡眠薬などの不眠治療薬を服用していない方」を対象に、厚生労働省より医療機器として正式に承認・保険適用された不眠障害治療用アプリ「Medcle(メドクル)」による新しい治療を提供しております。
「薬を使わない不眠治療」として、安心・確実に効果的なアプローチを行っていきます。
なぜ薬を使わずに不眠が改善するのか?(認知行動療法:CBT-I)
「薬を飲まないのに、どうやってアプリで不眠が治るのか?」と思われるかもしれません。
Medcleのベースになっているのは、欧米のガイドラインでも薬物療法より優先される「第一選択の治療法」として位置づけられているCBT-I(不眠に対する認知行動療法)です。
不眠が慢性化する大きな要因は、「眠れないことへの焦り」や「眠れないのにベッドの中に長く居続けること」によって、脳が「ベッド=目が冴える場所」と誤学習してしまうことにあります。
Medcleは、毎日のアプリ操作を通じてこの脳の「誤学習(システムエラー)」を解除し、自力で正しく眠るための脳と体のリズムを再学習させる治療です。
【比較】スマートウォッチや無料アプリと何が違う?
「市販のヘルスケアアプリやスマートウォッチと何が違うの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。最大の違いは、「ただ記録するだけ」か、「医学的に根拠のある医療機器として治療するか」です。
| 比較項目 |
一般の無料睡眠アプリ・スマートウォッチ |
医療用不眠治療アプリ「Medcle」 |
| 目的 |
睡眠状態の「記録・可視化」 |
不眠症という病気の「治療・改善」 |
| 効果の根拠 |
ヘルスケア目的(医療機器ではない) |
厚労省承認・CBT-Iに基づく医療機器 |
| アプローチ |
記録・グラフを見るだけ |
指導により脳の睡眠リズムを根本から再構築 |
| 医師の関与 |
なし |
専門医がデータをリアルタイム共有し診察で指導 |
| 入手方法 |
ストアで誰でもダウンロード |
医師の診断と処方が必要(健康保険適用) |
医療用不眠症アプリ「Medcle(メドクル)」とは?
Medcle(サスメド株式会社開発)は、スマートフォンにインストールして医師の診察・管理のもとで利用する「不眠障害の治療を支援する目的で使用される」医療機器プログラムです。
対応環境は、Android 8以上、iOS 15.0以上、日本語環境です。
主な機能は以下の通りです。
- 睡眠表
- 睡眠衛生指導
- 刺激制御療法
- 睡眠時間制限療法
- 眠気検査
- 認知療法
- 不眠尺度の評価
- プッシュ通知
- 良い睡眠のための知識
患者様が行うことは
- 睡眠表の記録: 毎日の就寝・起床・途中覚醒などを簡単入力します
- 振り返りチャット: 朝と夕の1日2回、アプリからの問いかけに答える形で生活習慣や意識を補正していきます
- CBT-I実践プログラム: 「ベッドにいる時間の最適化(睡眠時間制限療法)」や「脳と寝床の再結合(刺激制御療法)」を段階的にガイドされます
- 医師とのデータ連携: 診察時に当院の医師がリアルタイムでデータを解析・確認し、個別に的確な指導を行います
Medcleは適正な使用と高い治療効果を確保するため、国の定めたガイドラインに基づき対象条件が定められています。
当院では基本的に睡眠薬(不眠治療薬)を服用しない方を対象といたします。
【対象となる方】
- 現在、睡眠薬(不眠治療薬)を常用していない方
- 医師により「軽症〜中等症の不眠障害」(AISスコア 6〜15点程度)と診断された方
- アプリを使った生活習慣の改善に主体的に取り組む意欲のある方
【対象外となる主なケース】
- 現在、睡眠薬(不眠治療薬)を常用されている方
- うつ病、不安障害、双極性障害などの精神疾患をお持ちの方
- 交代勤務・夜勤がある方(睡眠時間を制限・コントロールする治療法の実施が困難なため)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)、レストレスレッグス症候群、周期性四肢運動障害、概日リズム睡眠・覚醒障害、レム睡眠行動障害、過眠症など、他の睡眠障害の方
9週間の治療プログラムと通院の流れ
初回診察・適応判定
お悩みの症状、お仕事の状況(夜勤の有無など)を確認し、アテネ不眠尺度等を用いてMedcleの適応を判定します。
第1週(アプリ導入・初期記録)
処方後、アプリをダウンロード。1週間睡眠表を入力し、正しい睡眠衛生知識を学びます。
第2〜9週(CBT-I治療の実践)
朝夕2回の振り返りチャットや睡眠時間の調整を行い、週1回不眠度をチェック。この間2-4回通院していただき、医師がデータを基に診察します。
9週間後(治療終了)
プログラム終了。症状の改善を確認します。終了後アプリは使えなくなりますが、身についた「正しく眠るスキル」はずっと役に立ちます。
費用・保険適用について
Medcleは健康保険が適用される医療機器です。
• 自己負担額の目安(3割負担の場合): 約7,650円
(9週間プログラム費用 24,100円 + 指導管理料等の3割負担分)
※2割負担の方は約5,100円、1割負担の方は約2,550円となります。
※別途、初診料・再診料・検査料などがかかります。